いや~今日の宮崎は蒸し暑かった。仕事であっちこっち回っていたのだが、車の中はクーラーさまをつけているのでまだ良いが、一歩車の外に出ると蒸し暑い。最近、少しだけ大人になった僕はネクタイを締めている。普段締めなれていないので、どうもクビ元がむずがゆくてしょうがない。ブルーな季節になってきたもんだよまったく。ふと考えれば、昨年の今頃は僕は東京の練馬のシェアハウスに住んでいた。シェアハウスと言えどもちゃんと個室があり、キッチンだって自分のがちゃんとある。風呂場とトイレだけが共用のシェアハウスだ。そのシェアハウスの玄関横には大きな靴箱があったのだが、今日のような日は靴がとても臭かった。僕の部屋はその靴箱の隣にあったので、とても靴臭い。。その時思った。やはりシューズクローゼットは作るべきだし、出来るだけ外気を取り入れる必要がある。。だって臭くてたまらないんだ。。
昔から日本では玄関は単に家の出入りするだけのスペースではない。お客を迎える場所として重要な位置を占めている。なので江戸や明治の立派な家の玄関などは、大きなスペースを確保してお客を迎え入れたものだ。だが現代の一般的な家は玄関にそれほどお金をかけるという考えはなくなった。現代の一般的な玄関は、約1間(1910㎜)の広さの開口部があり、その横に靴箱を置くといった感じが多くなっている。もちろん表面的にはお金はかかっている。玄関のドアはもちろん一般的な外部サッシよりもお金がかかるし、靴を入れる収納もうまいことシステマチックなものが増えてきてはいる。もちろんそれらは結構なお金がかかる。だが忘れてはいけないのは、現代の我々は昔の人よりも靴を多く所有しているということ。つまり、靴が多くなったのに玄関が昔よりも小さくなったという事は、圧倒的に昔よりも現代の玄関は靴臭いという事だ。
一つの解決策として、シューズクローゼットという考えがある。玄関の脇に靴だけの部屋を設けるというものだ。大体5人家族で2坪ぐらいのスペースを確保すれば十分だと思う。壁に作り付けの棚を設ければ整然として美しい。また玄関と靴は壁を隔ててあるので臭いもそれほどではない。だが一つ間違えてはいけないのは、必ず吸排気できる開口部を設けることだろう。でないと結局臭いが籠もって玄関が臭くなる。シューズクローゼットとは、僕が思うに、様々な色がある靴が玄関に置いてあると散らかって見える。これを隠すためのシューズクローゼットであって、臭いを防ぐためのシューズクローゼットではない。
他の解決策として、玄関の外に靴入れの棚を持っていくことだ。もちろんこれなら臭いはまったく気にならない。小学校や中学校の下足入れは大抵外部に置いてあるはずだ。なぜなら、大勢の人間が小さな部屋などに靴を置いたりしていたら、その部屋に入った人間は卒倒するからだ。玄関の脇などに大きな庇 (ひさし) を2間ほど張り出し、その一角を下足入れにしたって良い。もちろんその床にはスノコなどを置き、その脇には勝手口を設ければ、少なくとも玄関はすっきりするし臭いなどはしない。まあ昔から玄関はお客さんのものであり、家人のもんではなかった。それを考えると、それはそれなりに日本の伝統的考えにはかなっている気がする。
最近は靴臭い玄関が当たり前になったようで、毎日のようにテレビでは〇ァブリースのCMをやっている。まああれが金銭的には現実的な解決法なのかもしれないが、でも何か違う気が設計屋としてはしている。
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2013年4月16日火曜日
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