着いたはいいが、どうも考えていたような場所ではない。見渡す限り観光客。忍者なんている気配すらない。聞くところによると上野公園とは上野城という城の近隣一帯を公園として整備してあり、伊賀の観光拠点となっとるそうだ。嗚呼、専門学校の事務員さんに騙された。。と思ってはみたが、上野城。。聞いた事がある。。上野城。。上野城。。あっ、藤堂高虎さんが作った石垣がある ! 石垣ファンとしてはたまらん場所じゃないか ! ホント事務員さんったら good job ! といっても石垣はまではバス駐車場からは遠い道のり。そりゃそうだ、お城とは軍事拠点。本丸周りにある石垣なので遠いし、それにそこまでの坂は急勾配だ。よって、じわりじわりと攻めねばならない。ママよと思いながら進んでいると、とんでもない建物に出くわした。その建物は俳聖殿というらしい。
とにかくでかいのである。京都なんぞという都(みやこ)びた町に住んでいると、大きな木造の建物は見慣れている。そんな僕から見てももの凄い迫力の建物なのである。鋭い僕は気づいた。屋根が渋いのである。それは檜皮葺き (ひわだぶき) といって、世界に類のない日本独自の屋根葺き工法。檜の皮を剥がして貼り付けるのでとてもECOだが、もの凄~く手間とお金のかかる工法なのである。京都御所の大極殿などに使われている工法で通常の家々にはとてもじゃないが使えない。ほ~さすがやの~なんて思ったが、なしてこんな建物を作ったのか理由がよく分らんので、ガイドさん代わりの京都大学出身のきっと偉い建築の先生に聞いてみた。 『ああこれは松尾芭蕉の生誕300年記念に作られた建物なんだよ~』 と言ってはった。ほ~か。。芭蕉か。。そういえば芭蕉は伊賀出身。そりゃ伊賀の方々も作りたくはなるはずだ。設計は伊東忠太という教科書の中でよく聞く人。ほ~さすがやの~と歴史に造形の深~い僕は見とれていたのだが芭蕉にはまったく興味がなく、くのいちショー目当てで来たの大分の田舎モンはさっさか行こうとする。まったく。。と思っていたら、なにやら建物の裏で人の気配がする。それも木の上に登っている。。すわっ ! 何ヤツっ ! とつぶらな眼をひんむいて見たらいたのである。明らかな格好をした忍者が。。でよったで~皆の衆 !
よく見たら一人は木の上、そしてその下に2人の忍者がいる。木に登っている忍者は手に剪定ばさみを持ち、下の二人は竹ぼうきに草刈り機。どう考えても偉い忍者ではない。どうも忍者も庭仕事をせないかんらしく、 『この季節になると落ち葉が多くてね。。』 などと言ってらっしゃる。知り合いの乳のでかい19歳の娘が 『一緒に写真をとって下さい』 と頼むともの凄い笑顔でピースしながら写真を一緒に撮っていた。このエロ忍者め。。
違うかもしれないが、地元の観光協会さんが扮するエロ忍者には興味がない僕は石垣めがけて一直線に向かってていたら、なにやら人混みがある。看板を見ると伊賀忍者博物館と書いてある。。それに隣には忍者屋敷と書いてある。。そして遠くにだが、くのいちもいるじゃ~ないか ♡ 実に浮き足立った僕と大分の田舎モンは人混みかけ別けくのいち目がけて行きたかったのだが、乳の大きな娘が白い目でこっちを見ている。。だって忍者屋敷にくのいちだよ~という顔をしたのだが、明らかに目がますます白い。。いい大人がくのいちにキャッキャ言うワケにはイカン。よって大分の田舎モンと僕は泣く泣くスルーした。。
残念だったのは時間があまり無かったので、乳の大きな娘の目を盗み忍者資料館などには行けなかった事だ。絶対いつかまた来るぞと上野公園を後にした。大分の田舎モンは 『くのいちショーはなかったじゃないか ! 』 と怒っていたが、僕は 『夜は ! と言うたはずだ ! 』 と言い返してあげた。まあ忍者にも会えたし、城も石垣も見れたから良しとせなイカン ! ハリウッドスターのハリソンフォードもこっそりと訪れる伊賀の上野公園。また行かねば気が済まない。
良かったら、押しましょう。
ああ、日付をまたいでもうた。。
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