僕が小さい頃などは、地域の子供は強制的に集められ色んな行事に参加させられていた。やれ空き缶拾いだ、キャンプだと子供らは大人の言うとおりに動かねばならんかった。僕の家は小学校から4㎞あったので、正直休みをそんな行事にとられるのが苦痛でしょうがなかった。そんな忌々しい 『こども会』 で年に何度か必ずあるのが 『ものづくり教室』 凧や竹馬、わらじに木製品を地域の大人と作るというものだ。僕の家から5㎞の運動公園でそれはあるのだが、実に参加したくなかった。だからと言って参加しなくては父親にぶん殴られるので、嫌々参加し、しょうがなく作っていた。僕が興味があったのは、そういった昔の遊び道具などを作る事よりも、その道具がいつ頃まで普通に使われていたのかなどの歴史や、何故凧は飛ぶんだという原理的な事。だがそんな事を聞いたら 『黙って作れ !!』 と大人達に怒られ、またやる気を無くす。今考えたら、大人達も知らんかったんだろうと思うのだが、いまだになぜ怒られなければならんかったのかよく分らん。。ある時など、あまりにも頭に来たので作業をほったらかし帰ったった。だが5㎞の道をてくてくと歩いていたら結局近所のオヤジに見つかり、怒鳴られて引き戻され、また同じ作業をさせられてしもうた。そりゃものづくりが嫌いになるわいな。。
昨年の盆休みの事、近くの子供らが 『イケメンのおじさ~ん(イケメンのおじさんも読もう ! )』 と尋ねてきた。その子供らが言うには夏休みの宿題で自由研究がでたんで、自分の家の模型を作りたいんだそうだ。その子供の家は最近出来たばかり。なのでお家に興味があるんようなんだ。ものづくりが嫌いな僕だが、アトリエ系の設計事務所に勤めていたので模型に関してはプロフェッショナルなおじさんだ。それに僕が 『ものづくり』 が嫌いになったのは大人からの怒声。 『あっち行ってろガキ ! 』 と言うわけには僕の良心がゆるさない。さっそく 『まず、家の間取りを書いてきてごらん』 と言ったら、子供らは家に帰りすぐに書いてきた。だがよく読めんしよく分らん。。しょうがないので、 『パパかママに見せてしっかり書くんだ』 と再度提出させた。その一応の図面をぱっぱかCADを使い1/50の縮尺で図面化してあげ、 『後はこのラインに段ボールで壁を作って、表面にはこれを貼るんだと』 と僕が清書したCADの図面を与えた。 『ありがとう~おじさん』 と感謝され、う~んホント僕は良いおじさんだとご満悦だったのだが、明くる日に半べそかいてまた来よった。 『綺麗に出来ないの~おじさん』 と言ってやがる。しゃあないので、 『1週間後またおいで』 と言って帰らせて、すぐに Amazon でスチレンボード (模型制作でよく使う発泡スチロールに紙をはったもの) やカッター替え刃 (5分もせんと刃を替えるんで。。) を大人買い。それに90度が綺麗にでる定規にカッターマットに専用ノリをご注文。1万円以上使ってもうた。。1万の元はとらんと気が済まんので、小学生相手にプロの模型の作り方をちゃんと教えて、本物の家そっくりの模型を一緒に作った。子供らは大喜び。学校に持っていったら先生に褒められ何かの賞をもらったようだ。実に良いことをした。
だが、その子らが仕事していると遊びに来る。。また何か作ってほしいらしい。。
まったく。。イケメンのおじさんはものづくり嫌いなんだぞ。。
良かったら、ご協力下さい。書く気がおきます。
久しぶりにまとめ読みしとります^^;
返信削除スチレンボード1万円大人買いの絶景男さん、実は「ものづくり嫌い」じゃないっすよね~。
「人から決められたもの」を押し付けられて作るのが嫌いなだけでしょ...
じゃないと、人のために、材料大人買いなんてできませ~ん。よね^^
日向のしろくまモンでした。
しろくまモンさん、コメントありがとうございます。
返信削除どうなんでしょうね。
僕はもの作り自体はやはり好きではないんですが、
自分が得意なことなら、まあやれるってぐらいでないでしょうかね。
まあ、子供は好きなんで作ってあげてるって感じです。
それに買いだめしとく必要もあったんで。。
ちょっとやりすぎたなと後悔してるのは確かですが。。
通りすがりに読ませていただきました。
返信削除自分の過去を踏まえて今の子供達にいい大人として対応したのは面白いですね。
やはり大人は子供に夢を魅せるべきだよね!
コメントありがとうございます。
返信削除今から1年ほどまえの事だったんだな。。としみじみ自分で書いた記事を読み返してしまいました。
いまでもちょっとだけ、大人をやってやった気でいます。