2013年3月2日土曜日

介護保険リフォームの実情

こんな手すりを付けたい
   朝方、介護リフォームの手すりの詳細図を書いていた。現在進めている介護保険の手すり取り付け工事のお仕事は、補助金がでる。総工事費の9割が補助金でお客様の実費が1割だ。高齢化社会というのあるだろうが、そのような補助金がでるため利用するお客さんは多く、仕事としてはたくさんある。現場で手すりを取り付ける大工さんらは図面などは必要はない。現場で見て、そこで物を作るからだ。だが補助金を得るためにはそれだけではいけない。図面が要求される。だが図面作成作業には結構な時間が取られてしまうため、時間を見つけて手すりなどをCAD化してスットックしている。そうするといざお仕事の時に、コピー&ペーストをするだけなので仕事が早い。という事はお客さんに提出する見積もりも安くなるし、こちらも他の仕事に手を出せるからだ。いつものように自分の4畳半の事務所にこもり作業をこなしていると、会社の社長から電話が入った。

   『カレーでも食べんねぇ~』 と社長は言った。実は西都市の杷野という建材屋で 『リフォーム祭り』 をやっている。今日と明日はリフォームなどの建材や大工が使うプロ仕様の機材が馬鹿安いため、多くの一般の方が訪れる。そこで工務店はブースを設け、相談にのるのだが、杷野さんのご配慮でカレーかラーメンがタダで食べれるのだ。どうも社長は一人で寂しかったらしい。

   だが自分の会社のブースに行ったところで、飯を食う以外はやることがない。お客さんは社長が対応しているし、今日来ているお客さんはそれほど多くはない。だからと言ってぼ~とするわけにもいかず、やむおえず僕は4畳半の事務所で書いていた詳細図の続きを書いていた。そしたら隣に座っていた工務店の社長さんが話しかけてきた。『うちの介護保険の仕事もやってくれないか?』『へっ!?』

シェラトンのカレーが無料なの
   実は介護保険リフォームの仕事、工務店はやりたがらない。というのも大工仕事は多くても2日ぐらいだが、実際に施工するまでに最短でもその他の作業で5日ぐらいはかかるからだ。その最短5日には、お客さんやケアマネージャーさんと打ち合わせや写真撮影などのコーディネート、お客さんと市町村そして、施工会社への平面と姿図の作成に、実際に使う建材の拾い出し、建材屋への見積もり伺いに、全ての工事の見積書作成、それから市町村への書類作成が含まれる。これらを正直に日当として計算しお客さんに出せば、工事2日なのにあなたの工務店は高くない?と思われてしまう。だが補助金が欲しいのであれば、それらコーディネートや図面作成などをしなければならず、結局は赤字覚悟でやっている業者が多い。それに儲けなどは通常数万円程度。それに工務店はどうしても図面を書くスピード遅いし、上手くはない。なので日当がこれまた高くなる。評判は落とすしそれに儲けは少ないのお仕事なので嫌なのだ。

   それなら1社で見積もりを作らなくても良い。僕みたいな図面とコーディネートをやる人間が中に入ればさっさか仕事は進むし、評判も落としはしない。それに僕は準1級CAD検定のゴールドカード(1級は存在しない)を宮崎県で3番目に取ったCAD男子。CADでの図面作成のスピードは高評価を頂いている。という事は総工事金額が抑えられる。結経はお客さんも工事業者もみんなハッピーなのだ。

   そんな事を社長さんと話してきた。

   実にありがたいカレーライスとなった。。

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