日本に帰って来てとても不思議に思う事がある。いわゆる現場主義だ。汗をかいた方の方が給料が高いのは当たり前と普通に思っている事だ。例えば、宮崎の大工の平均給料が日当13000円。だが設計士に支払われる日当はもちろんそれより低く、大工の半分も出ればいいんじゃないだろうか。時給で言うと最低賃金なんて夢のまた夢だ。大工さんは中学卒業して大工になった人々が多いが、設計屋さんは大学を出ている人々が多い。また大工さんらはデザインなどの本は一切読まず仕事が終わっても酒飲んでればよいだろうが、設計デザインをやっている人々は本は読まないといけないし、自分の意見も持たねばならない。
以前京都で設計事務所に勤めだした頃、僕の給料はお米だった。それ以外は一円ももらえない。設計事務所に勤めるという事は、Word や Excel はもちろん CAD やそのたのフリーソフト、またインターネットなどに精通しておかねばならんのだが、給料はお米。その後、一応デザインらしいのが出来るようになり、交渉も担当することになって初めて給料がでる。確か初めてもらった給料が6万円だった。もちろん近所の会社に勤めている姉さんらは違う。パソコンらは僕らよりも出来なくても18万ぐらいはもらい、お昼はイタリアン~を食べてはる。こちらはパンの耳をかじりながらず~と彼女らを羨ましく見つめていた。
なぜか技術屋は給料は少ないのが日本だと言える。以前○芝という一流の企業に勤めていた僕の知り合いの設計士が言っていたのだが、給料は現場で物を作っている高卒の兄ちゃんの方がなぜか良かったそうだ。その設計士は国立の有名大学をちゃんと卒業したエリート。とある有名なゲーム機のチップの設計を担当していたのそうなのだが、なんで組み立てをやっているだけで自分よりも良い給料が出るのか分らなくなり、やめたそうだ。そりゃそうだろう。
僕ら設計する人間は図面などを書いて生活している。現場で働いている人間から設計屋をみると、単なる絵描きだと思っている。だが僕らから見たら彼らは単なる現場労働者。設計屋が携わっていない家を見るとすぐ分る。いい家は少ないからだ。なのでお家は単純になるし、町は良くはならない。
第一、人間を拘束しておいて給料を払わない風潮はおかしいと思う。まず海外ではあり得ない事だ。って事で、給料がまず無いよな今月は。。
(`ヘ´) プンプン。。。
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