2013年3月9日土曜日

ご不満たっぷりだよ人生は


   昨日は失礼。ブログをサボってもうた。仕事で非常に安い単価を表示されて、どうもお仕事へのやる気を失ってしまったからだ。今回やっている仕事が、移動時間も込みで丸々8日拘束されたのだが、提示された単価が6000円。。補助金事業なので市から支払われる事になるのだが、もともと設計屋の給料は頭から入ってはいない。今回は確かに時間がかかってしまった。施主さんが途中で決まった内容を変更したいと電話してきたからだ。そうなれば、設計屋の僕としては行かねばならない。よって8日の拘束はやむを得なかった。仕事内容は打ち合わせをして、図面を書き、部材の拾い出しをやり、見積もり伺いをたて、そして写真編集にそれに文字を入れ、部材1つからの見積もりをつくりお客さんに持っていき、そして市に提出。なのでこの仕事は超ぶっ飛ばしても3日。通常のスピードでも4日はかかってしまう。それを6000円ではとても無理だ。。日本には図面や書類作成の仕事を単なる絵描きとしか思わない風潮がある。これはどうにかならんのだろうか。。単純にこの仕事を時間になおしたら時給300円台で働かないといけない。。おいおい。。宮崎の公務員の平均時給は2000円超えてるのに。。

   日本に帰って来てとても不思議に思う事がある。いわゆる現場主義だ。汗をかいた方の方が給料が高いのは当たり前と普通に思っている事だ。例えば、宮崎の大工の平均給料が日当13000円。だが設計士に支払われる日当はもちろんそれより低く、大工の半分も出ればいいんじゃないだろうか。時給で言うと最低賃金なんて夢のまた夢だ。大工さんは中学卒業して大工になった人々が多いが、設計屋さんは大学を出ている人々が多い。また大工さんらはデザインなどの本は一切読まず仕事が終わっても酒飲んでればよいだろうが、設計デザインをやっている人々は本は読まないといけないし、自分の意見も持たねばならない。

   以前京都で設計事務所に勤めだした頃、僕の給料はお米だった。それ以外は一円ももらえない。設計事務所に勤めるという事は、Word や Excel はもちろん CAD やそのたのフリーソフト、またインターネットなどに精通しておかねばならんのだが、給料はお米。その後、一応デザインらしいのが出来るようになり、交渉も担当することになって初めて給料がでる。確か初めてもらった給料が6万円だった。もちろん近所の会社に勤めている姉さんらは違う。パソコンらは僕らよりも出来なくても18万ぐらいはもらい、お昼はイタリアン~を食べてはる。こちらはパンの耳をかじりながらず~と彼女らを羨ましく見つめていた。

   なぜか技術屋は給料は少ないのが日本だと言える。以前○芝という一流の企業に勤めていた僕の知り合いの設計士が言っていたのだが、給料は現場で物を作っている高卒の兄ちゃんの方がなぜか良かったそうだ。その設計士は国立の有名大学をちゃんと卒業したエリート。とある有名なゲーム機のチップの設計を担当していたのそうなのだが、なんで組み立てをやっているだけで自分よりも良い給料が出るのか分らなくなり、やめたそうだ。そりゃそうだろう。

   僕ら設計する人間は図面などを書いて生活している。現場で働いている人間から設計屋をみると、単なる絵描きだと思っている。だが僕らから見たら彼らは単なる現場労働者。設計屋が携わっていない家を見るとすぐ分る。いい家は少ないからだ。なのでお家は単純になるし、町は良くはならない。

   第一、人間を拘束しておいて給料を払わない風潮はおかしいと思う。まず海外ではあり得ない事だ。って事で、給料がまず無いよな今月は。。

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(`ヘ´) プンプン。。。

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