2012年9月17日月曜日

今回の暴動で思い出す、通州事件。

   現在、僕が所属する工務店の社長の自宅を作っている。その家には露天風呂があるのだが、先日の台風による大雨でプールが出来てしまった。よって近所の子供らが来てスッポンポンでプールにダイブ。なぜか、昼から、み~んなでビール飲んでわいわいやっていた大工さんらはびしょ濡れになってしまい、『寒みぃ~じゃねぇか!』、と叱ってた。そんな中、現在の中国や韓国の話になった。中国では日本のデパートなどが暴動にあい、そして韓国はいつもどうり韓国だ。ふと思ったのだが、このはしゃいでいる子供たちが大人になる頃、日本は今まで通り、憲法9条を守って戦争をしない国なんだろうか?今回の中国の暴動を、ぼ~と見ながら、以前は中国ウォッチャーとしてマスコミに従事していた僕はある事件を思い出した。通州事件だ。

   通州は現在の北京から北東に12㎞の位置にある町だ。この町で昭和12年7月29日、千数百人の冀東防共自治政府保安隊(中国人部隊)、が華北各地の日本軍留守部隊約110名と婦女子を含む、日本人居留民約380名を襲撃し260名が惨殺された。これにより通州特務機関は全滅するというとんでもない事件だった。またこの殺し方が、いかにも大陸的だ。日本人の平均的倫理観から見て尋常ならざる殺害の状況が、写真によって残されている。強姦され陰部にほうきを刺された女性の遺体(なぜか南京大虐殺の写真として使われて有名。。)テーブルの上に並べられていた喫茶店の女子店員の生首。斬首後死姦された女性の遺体。針金で鼻輪を通された子供など、日本ではあり得ない殺し方だ。この事件が日本全国に報道されると、日本の対支感情は著しく悪化し、感情論に任せたなし崩し的戦線拡大を招いた事で知られている。

   また最近ではウイグルの首都ウルムチ暴動がある。これはある工場でウイグル人が漢民族女性をレイプした(デマらしい。。)として、リンチを受けたウイグル人2人が死亡。そして100人を超えるウイグル人が重傷を負った。その情報がウルムチに伝わると、抗議デモが発生。そして治安部隊と衝突し、最大3,000人(世界ウイグル会議発表)、少なくとも197人(中国政府発表)の死者が出た。その時にBBCが潜入取材をやっているのだが、街中死体だらけとなっていて凄まじい。またその後にあったと言われている、漢民族の示威行進がこれまた恐ろしい。皆々手に武器を持って歩いているじゃないか。。

   日本はこんな国と隣り合わせに暮らしている。通州といいウイグルといい、もの凄い虐殺となった。今後どのような感じでこのデモは幕引きとなるかは分からない。戦争までは行かないだろうが、彼の国には一度は日本に勝ってみたいと思う人間は実は多い。少なくとも日本企業はチャイナリスクという物をしっかりと見据えた方がよい。

   だが、実は僕は中国人は格段嫌いではない。知り合いは多いし、友達だっている。だが、景気がよくなると、どうしても隣国ともめ事をしだす、そんな覇権主義の伝統をもっている事だけは注意しておかんとイカン。

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