2012年9月3日月曜日

山林が泣いている。

   寝坊してしまった。。いつも僕は家を6時40分に出発しているのだが、気がつきゃ~6時38分。携帯電話の目覚ましのセッティングを間違えていたのが原因だ。どえらいこっちゃ!とバタバタして6時50分に家を出た。まあ僕の感覚では6時50分に家を出ても始業時間である7時30分には余裕でつく。しかしだ予想外な事があった。僕は車で会社には通っているのだが、どういう訳だか全然前には進まない。どないしとるんじゃ~!とよ~く前を見たら材木屋さんの大型トラックが坂道を14㎞ぐらいで登っていた。。ヘイ!ここは制限速度40だよ、親父さん!と言いたくもなるが、そのトラックの後ろには10台以上の車も並んでいるので、無論僕の嘆きなど届きはしない。僕の会社へ行く道は急な坂道が多く、トラック乗りには大変なコースとなる。よって多くのトラックはわざと他の道を走ったりするのだが、ず~と会社の前までそのトラックが前にいて非常に焦った。だがえらいもんで会社にはぴったり30分に到着。会社にはすでに誰もいなかったので遅刻扱いになっていないか心配だが、あくまでぴったり7時30分だったのをここに書いておく!

   昨日のニュースで見たのだが、日本の山林を管理する山師さん方には後継者問題があるそうだ。なぜなら日本材木は海外の安い輸入材木に押されて売れない。そして値段も叩かれる。よって収入が割に合わず家業を継がないそうだ。継がないと言うより継げないのだろう。残念な事だ。僕のように工務店に勤める設計士は日々、外材と戦っている。どうしてもハウスメーカーが扱う外材の値段には勝てない。一坪辺り3万ぐらい違ってくるからだ。また近年の円高の影響でハウスメーカーは大量に外材を仕入れて保管している。よって彼らが作る家は普段よりも安く作れるので、僕が勤める工務店のような純日本製品ばかり扱うところは競争にどうしても弱くなる。

   問題は別の所にも起きてきている。山林の興廃だ。日本の山々には材木として使いやすいスギやヒノキを植えている山々が目立つ。こういった山々に人が入らなくなったらどうなるか?大雨の時などに、深層崩壊という恐ろしい土砂崩れなどを起こしやすくなる。なぜなら木々は適切に間引きや手入れをしなければ大きくならない。大きくならないという事は根が張らない。よって土砂崩れを起こしやすい。困ったもんだ。

   僕は思うのだが、もう少し外材に規制をかけても良いと思う。安い家ばかりを求めるおかげで死人を出すのは幸福な社会とは言えない。


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