中国の都市とは城壁で囲まれているというのが一般的な日本の常識であるが、現在城壁で囲まれた都市は少なくなった。聞くところによると1950年代から60年代にかけて城壁を取り壊す政策が各地でとられ、事実、明の時代より続く北京の城壁はその期間にお取り壊しと相成っている。もちろん反対する人々も多かっただろう。なぜなら中国5000年の歴史上そのような事はあり得なかったからだ。やはり共産主義の強引さがなせる技といえよう。もちろん御取り壊しの最大の理由は別にいらん。。というものだろうが、それが世界の流行であったのも事実だ。
近代になり城壁は主に道路として使うため取り壊した町は多い。パリやウィーンがつとに有名だ。ウィーンの城壁が壊される事が決まったのは1857年のクリスマス。時の皇帝が決めた。大砲の発明やナポレオンの2度にわたる入城を許した事がその理由らしい。つまりセキュリティーの意味が無くなったから、取っ払ったわけだ。日本には大陸国家のような城壁はない。これは大陸の戦争のように異民族の侵入や、それに伴う虐殺が比較的少ないという理由もあろう。その他にも経済にもあるといえる。大陸国家の城壁都市は一つの経済単位であることを考えれば、日本列島の多くは平安の後半頃からすでに一つの経済単位であり、ここからここまでが一つの経済単位だと主張する必要が無かったからだ。もちろん城壁を作ってもすぐ裏切る人が多いのが日本的な理由とも言えるが。。
中国では多くの城壁が壊された。しかし、まだ現役の城壁も世界各地には残っている。中国の西安(昔の長安)などはその典型で、未だに城壁の中で西安市民は生活している。西安は観光としてとても人気がある。日本人は長安の都の時代から残っている風景が見れるし、中国人からみれば昔の中国を楽しめる場所。まあそんな所だろうか。聞くところによると城壁の上部は自転車で走れるらしい。実に走ってみたいじゃないか ! 取り壊しを決定した頃、毛沢東はそれほど観光が重要だといった考えは起きなかったんだろうし、それは進歩的ではないと思ったんだろうか。実に惜しいことだ。壊した後の祭り。。そんな事が頭に浮かんだ。
以前見たテレビ番組でとあるスペインのお城がホテルや別荘として出ていると聞いた。またホテルや別荘化を国が勧めているとも言っていた。もちろん歴史的価値があるものだから、全て内装を改修して使いやすく。。という事にはならない。とても快適とは言えないだろうが、人気がとても高いと言っていた。そりゃそうだろう。昔住んでいたのは王侯貴族の方々。そこから見える景気は美しいし、内装だって豪華に決まっている。スペインの歴史などは全く知らない僕ですら行ってみたくなる。良いアイディアだと思う。
僕が住む宮崎の片田舎にも城跡がある。残念な事に田舎のお城や御殿は、あっても意味がないと明治以降さっさと壊され焚き物にされてしまって今はない。観光に力を入れようと町では資料館を作っている所がある。しかし、流行ってはいない所が多い。僕の隣町の元お城では、和風のつもりのコンクリートの建物の中に、確か鎧が1体と。。その他は忘れた。。隣には 『○eyC○ffee』 の青い看板があり、そして昔の大手門にあたる場所にはプラスチックな幟がたくさん並び 『うどん』 という文字が風になびいている。。僕は思うんだが、普通にこの敷地を公共のものとしては使えないんだろうか。もちろん今の形だけ和風のコンクリート建物ではなく、木造の建物としてだ。もちろん見えないところはコンクリートでも良いが、見えるところはしっかり伝統的な和風であって欲しいと思う。それには歴史資料から調査する必要もあろう。銭も必要だろう。もちろん役所として使うんだったら、畳なので地方公務員さまは正座をしてもらう必要があるだろうし、必要室が足りなければ、それなりに意匠を工夫したデザインで増築すれば良い。少なくとも今のようなブランコがあり、草刈りを1年に1度ぐらいしかしない公園にしているよりは、よほどマシのような気がする。もちろんその他の使い方もあっても良いとは思う。一個の資料館にあとは草ボーボーでは、ちょっとせつない。
城や城壁は現代ではもちろん必要はない。軍事的には全く意味をなさないし、それに維持管理だけでも結構なお金がかかる。しかし、昔からあるカタチに感動するように現代の人間は出来ている。なのでこれを使わない手はない。公園となっている場所が多い。それを否定するわけではないが、跡ばかり見ててもしょうが無い気もするだけだ。もちろん有名な場所は別は絶対そんな事をしてはいイカンのだが。。
本当は、敷地の庭について書こうと思ったんだが。。3時間も書いてしまって訳分らなくなってもうた。。
書き出しが城だったからテンション上がってもうたみたいだ。。
すこし反省している。。
良かったら、ご協力下さい。
2013年1月20日日曜日
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