2012年7月31日火曜日

嗚呼、雨戸好き。。

   今日も昨日と変わらず現場で汗を流してきた。パソコン仕事がたんまりとたまっているのに、やばいよやばいよと考えながらだ。しかし、現場に出たら意外と一心不乱となり仕事をしている自分がいる。現場も妙になれてきて体が軽い。さすがに日長一日中、釘を金槌で叩いていると妙に悟(さとり)の境地となってきそうで凄い。水もとらずにず~と釘めがけ金槌を叩き下ろしていた。さすがに休憩も取らないでやっていたら、熱中症の一歩手前までいきそうになり、こりゃまずいとチト思ったりした。。明日は宮崎に台風が接近している。現場の仕事は雨の日は稼働できなくなる事が多い。そりゃそうだ。外壁の取り替えを雨の中やったりすれば、内部に雨水が浸入し、てぇへんだ!って事になりかねない。よって多分。。明日はパソコン仕事となると思っている。明日来る台風が僕にとって神風となるかは、来てみないと分からない。まあそうでもならんと仕事がいっぱい溜まっているので困る。。

   昔から日本人は台風に悩まされてきた。よって台風の雨対策のために雨戸という物がある。窓の横に戸袋を作り、そしてその中には木製の窓枠を入れたあれだ。よく死んだじいさんが、台風前になると雨戸をだしてくれた。子供の頃などは、家の中が昼でも真っ暗になるので妙にわくわくしたもんだ。昔の日本の家は開口部が大きい。多くの家々には濡れ縁があり、そして隣は廊下となっていた。よって台風などの時には横なぶりの雨がその遮る物のない廊下へと入る。それを防ぐために雨戸はある。ガラス窓が本格的に使用され始めた大正・昭和になりその雨戸が強風からガラス窓をまもる役割となってきたように思える。

   今日の家々につけられているのは雨戸ではなくシャッターのものが多くなってきたように思える。僕がホームインスペクションのお仕事で新築住宅の家に行った時などは、必ず雨戸の代わりにシャッターがつけられており、動作確認をさせて頂いている。もちろん僕のいる工務店でもがっつりシャッターが取り付けられている。しかし、伝統と景観をこよなく愛する僕にとってはどことなく寂しい気もする。シャッターをボタン一つで閉めれるので、そりゃ便利だという事も十分すぎるくらい分かっている。が、おかげで日本の家のファザードがますます単調になっていく気がするし、どことなくインスタントで町の景観を悪くするとまでは思えないが、ど~も味気ない。

   今度仕事で日本家屋をつくる事になりそうなので、できれば雨戸(戸袋付き)を作ろうかな。。でも何となくシャッターになりそうな気がする。。

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