2012年7月10日火曜日

ブラック企業大賞2012

  ふとネットでニュースを見ていると、面白い記事を見付けた。『ブラック企業大賞2012』というものだ。ネットをやっている人なら知っていると思うが、ブラック企業とは労働環境が悪い会社の事。パワハラ、セクハラ、残業代未払い、長時間労働、派遣差別、偽装請負などなど、日本企業のあいも変わらない労働環境の悪さから出来たネットスラング?だ。何が驚いたかといえば、記者会見が開かれた場所が厚生労働省記者クラブだからだ。厚生労働省としてこのブラックユーモアたっぷりの賞をバックアップするのか、またまた労働環境が世界でも相当悪いのにかかわらず、取り締まらない事へ対する厚生労働省への嫌みかはよ~分からんが、ついに行動する運動家もここまで来たか~、と感心してしまった。

  日本に帰って来て仕事に就いたときに思ったのが、日本の労働環境の厳しさだ。先輩はやり方を教えず、教育するプログラムは皆無。電話の取り方から企業によって違うのに教えない。また仕事が休みの日も先輩から呼び出しをくらい仕事。特に設計の世界なんて、給料は一円ももらえないのに朝8時出勤の夜3時なんてざら。夜3時から新聞配達のバイトがあるから帰れるだけで、寝る時間もほとんどもらえなかった。しかし朝5分ぐらい遅刻しても、人格から否定される。もちろん社長は夕方6時には帰るのだが。。

  僕がいたアメリカの企業の場合のそれはまったく違っていた。上司は下の人間が認めなければ上司にはなれない。しかし、上司になっても決して威張ることがない、というかできないシステムだった。なぜなら上から目線で進めても部下は言うことを聞かない。それがアメリカ人だからだ。また決して頭が良いから上に昇進できるわけでは無い。実際に参謀役の方が給料が良かったりする。もちろん部下が成績がよく、上司よりも多くの給料を貰ったりもしているので、あくまで上司とは下のまとめ役。上と交渉するのがどちらかと言えばその仕事の3割ぐらいはあった気がする。なのでパワハラやセクハラ、長時間労働などの契約違反などしたら結局自分が首になる。もし社長が社員に対しそんな行動をとろうもんなら、裁判は始まるし、評判を落とし会社の商品は売れなくなる。また株主総会でやり玉にあがり、首にもなったりする。

  日本は少子高齢化の時代に入って久しい。その原因の大きな部分が労働環境の悪化に起因するとも言われる。サビ残業などしていて結婚できない人って結構皆さんの周りにもいないだろうか?なので『ブラック起業大賞』さんにはちょっとがんばって貰いたい。できれば全国規模では無く、ブラック企業〇○県代表などを集めて、甲子園風にするのも!!ってやりすぎか。。しかし、ブラック企業だからって日本の場合はテレビは叩かないし、株価は下がらない。その辺が世界とは大きく違う。

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