僕は、家作りを依頼され、まず最初の打ち合わせの時には、コンセプトを頂くようにしている。コンセプトがなければ家をどういう方向性で建てて良いか分らないので、こちらサイドとしては案がまとまらず仕事上前に進むのが厳しいからだ。例えば以前実際にあったのが、猫をたくさん飼っているので、『猫ちゃん用の家で!!』であったり、ファッションデザイナーさんが家主さんであったので、とにかく『服を収納するための家』であったりする。また中には、お風呂場でお酒を飲んだり本を読んだりしたいので、『お風が中心の家』ってのもあった。だが最近打ち合わせに行くと、『洋風で』と言われる事がある。正直、『洋風』や『和風』と言われると、どうもぼんやりしすぎていて僕としては困惑してしまう。なので僕は最初はお客さんと一緒にコンセプトを作る事から始めるようにしている。
実は既に『洋風』と『和風』の違いはあまりない。実際アメリカなどにある新築の家々と日本のそれとの違いは、土足かどうかという程度であり、あまり違いはない。なぜならやはり家造りはには、やはり予算の制約があり、結局は手間のかからない安い部材で仕上げる事が求められるからだ。なのでアメリカも日本も、同じようなデザインのラインで落ち着いてしまうという事であろう。
僕がまだ夜間の建築科に通っている頃、今では世界的な建築家になりはった恩師に『しっかりとしたコンセプトさえもらえば、家は家らしくなるよ』と言われた。予算に制約がある以上、こだわれるものと言えば、結局は間取りぐらいになるのだと思う。『こんな生活がしたい!』という明確なコンセプトがあれば、予算の制約があってもその方向へ向けてがんばるのが設計士の仕事であり、それは工務店やハウスメーカー、または設計事務所の違いはない。
まあ、家が大きくなれば必然と儲けも大きくなるわけだし、そちらへ導く良心的ではない方々もいるが。。そうすれば、洋も和もへったくれもなくなる。そこは注意した方が良い。
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まあ間取りさえ気にしない業者が多くてビビルが。。
それにコレって僕の近所の家と同じ間取りです。。ってのもあったし。。
2013年11月22日金曜日
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