2013年8月7日水曜日

ひょっとこ踊りはエレガント


   ふとNHK宮崎のニュースを見ていたら、昨日は 『日向ひょっとこ踊り』 が開催されたそうだ。しまった。。行くのを忘れていた。。と今更ながら後悔した。僕は幼い頃からこの優雅な踊りが好きだった。僕が幼い頃などは、地元の小さな祭りにもこのひょっとこ踊りのプロフェッショナルな方々が遠征されて、場を沸かせてくれたもんである。この日向ひょっとこ祭りは宮崎県でも最大級の祭りだ。実にすばらしい文化だと思っている。

   悲しいかな僕の町は祭りらしい祭りなどはない。一応はあるにはある。テキ屋が1軒程度の小さな祭りだ。また、地元の消防団が盛り上げ役で、カラオケ大会などをやったり、くじ引き抽選がある程度の祭りである。早めにその祭りに出かけたならば、場が持たない司会の消防団員に強引に歌わせられる恐ろしい祭りでもある。よって多くの若者はくじ引き抽選の時間に出かけるようにしている。第一、何の祭りかも誰も知らない。ただ焼き鳥がウルトラ安い。そして酒はおじさんをヨイショすれば無料でもらえる。その程度だ。なので日向市のこのような祭りらしい祭りは僕にとってはとても羨ましい。

   この優雅な 『日向市のひょっとこ祭り』 は、その優雅さからして僕はてっきり江戸時代あたりからある祭りと思っていたのだが、実は昭和59年に始まった比較的新しい祭りであるようだ。だが調べてみたら、その発祥は明治時代にさかのぼるらしい。明治期に日向市塩見永田地区で開業眼科医をしていた橘公行医師が里神楽を元に考案したとされ、現在は地元の橘ひょっとこ踊り保存会によって引き継がれているそうだ。これまた調べてみたら、今の踊りとはだいぶ違うようである。どこで誰が変えたんかは知らないが、150年の歴史をしみじみ感じた。

   ふと思った。日本ほど祭りの種類が多い国もない気がする。僕が住んでいたアメリカにも、フェスティバルと言う名の祭りはあるにはある。だがそれらは祭りではなく、やはりイベントだ。僕が働いていたサンフランシスコはには有名な同性愛者のパレード (確かプライドと呼ばれていた記憶がある。。間違えていたらすんません。。) や、有名なサクラ祭りがある。サクラ・クイーンの選考などは審査員の甘さが目に余るので有名であった。みんなでパレードするのだが、やはり日本で言う祭りとは少し違う気がする。日本には神様がたくさんいるからなのかは分らない。

   日向のひょっとこ踊りに詳しい親戚のおじさんが言っていた。ひょっとこ踊りではストキングに石を入れ、股にぶら下げるという裏技があるそうだ。

   本当かどうかは知らない。。

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