2013年7月1日月曜日

廊下と通路は別物だと思う。

   知り合いの設計士がプランニングで死んでいる。先月の25日に僕が設計した建物を展示会をした。ありがたい事に、それから1ヶ月で8件ほどの新築が僕の所属する小さな工務店に舞い込んできた。それ以前に話が来ていたのを含め、計11件の新築とその他の小さいリフォームが僕の会社に来ている。大工は2人しかいない会社にそれだけ来るという事はどえらい事である。。まあ消費税アップという事もあろうが、にしてもこのご時世、営業1人いない、事務員もまったくいない会社によ~仕事が来たもんだ。。僕が専任の設計士として入ると僕の給料分だけ銭が高くつく。よって社長の息子である設計士がボランティアで図面を書いているのだが、いかんせん数が多い。それにもちろんではあるが、まずは他社とのデザイン勝負となっている。よって彼は産みの苦しみと慣れないデザインの壁にぶち当たりもがいているようだ。ボランティアなので落ちたらしょうがないでは逃げである。その程度の図面しか書けないのかと言われれば、会社の評判も地に落ちる。なのでがんばってボランティアをやってもらわねばならないので応援している。小さな会社なのでそんなに新築が入ってきても手が足りない。よって知り合いの、設計屋に仕事をあげるので僕に大工になってくれと言われた。。だが僕はそんな暇は全く無い。。ついでに腕もない。。昼は大工をして夜遅くまで設計。。そんなに体力はない。。

   最近の若い家主の要望として廊下のない家を要求されることが多い。どうやら廊下があることにより余計な坪数が増えるのが嫌なようだ。気持ちは分る。だが設計する人間にとってはやっかいな要望ではある。例えばそれが2階建てであればそれ程難しとは思わない。階段という動線の中心が必然と出来上がるからである。だが平屋の場合はリビングやダイニングが大抵の場合は動線の核である。その核を考えながら必要とされる全ての部屋を割り振りするは結構な頭を使う。僕らの商売は他社に負けない提案が出来なければオマンマが食べれないし、他社に負けたらもの凄い絶望感を味わう。なのでより良いプランを提出する努力を常日頃からしなくてはならない。

   現在僕設計しているところの家主も廊下がない家を要求してきた。だが正々堂々僕は廊下を作ったった。だがその廊下は単に通路としての廊下ではなくプライベートゾーンとパブリックゾーンを仕切る意味合いの廊下だ。まあ廊下と言っても3メートルほどではあるのだが、それがあると無いとでは生活する人々の使い勝手が全く違う。廊下が嫌いな家主は多い。だが生きた廊下を美しく作ればそれなりに納得して頂けると僕は思っている。いかにその廊下が美しく機能的であるかが問題で、単に通路は作るべきではないと思う。図面を載せたいのだが、また図面をパくられるのが嫌なので辞めておこう。完成は今年の年末を予定している。また展示会をする予定なのでその時は広報する予定だ。

   魅力的なプランを持っていけば、家主さんが持っているコンセプトを超えるこえる事は可能だ。単にハイハイと家主さんの言う事をよく聞く提灯持ちのうような設計屋ではいけないと思っている。こっちはプロだし、それに僕は家主さんよりも建物を愛している自信がある。思うにハイハイ言いたかったらハウスメーカーの営業さんにでもなっているに決まっている。その方がもらう銭が良いからだ。設計屋よりも営業さんの方が時給換算では良い。。それはそれでおかしな話だとは思うのだが。。

   何と明日は怒濤の見積もり依頼をせなイカン。。なんと5軒分の新築の見積もり依頼を明日1日でかける。。たいていの場合、左官屋はパチンコ屋にいるので電話に出てくれないし、メールが使える職人が一人もいないので、会社に一日待機だ。。

   死ぬなこりゃ。。

ブログランキング・にほんブログ村へ
良かったら、押しましょう。
展示会やっても図面かけせなきゃ
意味ないじゃん。。

0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー

 
;