一つわかりやすい例を挙げようと思う。僕が京都で極貧設計屋をやっていた頃、道に迷ってたまたま入った本屋のお話だ。本屋さんという物は通常おしゃれな場所ではないし、そんな目的で来る場所ではない。しかし、この本屋さんは違っていた。どうもお店に来ている方々の服装が違うし、女性には妙に品があり、全員べっぴんさんに見える。お店の名前は恵文社一乗寺店。通常本屋の棚の配置は整然と並んでいるのが常だが、このお店の棚は丸いテーブルはあるし、棚の配置も非常に工夫されていた。しかもある本はよく読まれるような本ではなくどちらかと言えばアート専門書のようなものばかり。しかしお客さんの数はとても多い。どこか、ここに来店するのがステータスであり、文化なんだと言われている気がした。そしてこのお店の持っている空気に透明感のような物があり、とても良い。
ワクワクしながらおしゃれをして行きたくなる店がちょっとずつでも増えたら、田舎でも楽しくなる気がする。あそこの美容室に行くと清々しい気持ちになれる。あそこの喫茶店で本を読むと気持ちが良い。そんな街中を作って行きたい。
若者が田舎から消えて久しい。多くの人が仕事がないからね~と言うが、それだけなんだろうか。どうも違う気がする。そんな良いお店が出来れば町は発展するし、仕事がなかったら自分らでこさぐ気がする。その町に魅力があれば勝手に仕事ぐらい作るさ。
良かったら、ご協力下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿