2012年11月29日木曜日

残念すぎる選挙の有り様

これ見れば、選挙がわかる
   『選挙の日って うちじゃなぜか、投票行って外食するんだ~』 とモーニング娘が言っていた。僕は投票とは尊いもんだと思っている。なので、いつも投票日は普段は一切着ない背広を着る。そして一等賞で投票所へ出かけ、モーニング娘が言っていたように、外食を食べに行く。その後、家に帰り、選挙速報を見ながら、ぼ~としている。投票の日は大体そんなふうに暮らしている。もちろんそうあるべきだとは思わない。ただ、選挙自体が面白く無いこの国で、どうやって面白くするか考えているだけだ。

   選挙の風が吹いてきた。テレビでは連日選挙の特集をやり、そして各党はその違いを一生懸命説明している。僕は設計のお仕事をしているのだが、大学では政治学を専攻した。なので政治にはとても興味がある。過去にはとある国会議員さんから立候補要請を受けたり、『うちの秘書にならない?』 って誘われた事だってある。もちろん丁寧にお断わり申し上げた。僕のじいさんがずっと町議員だったんで、その大変さはよく分かるからだ。僕は議員さんにだけにはなりたくはない。また議員秘書の気の使いようを見ていると、本当に凄い。僕の発達障害の脳みそには、他人に気を使うというプログラムに欠陥がある。よって秘書さんの気のいようを見ていると、俺には無理だよ ! と思ってしまう。ふとネットを見ていると、『選挙カーがうるさい』 っていうツイッターをがあった。また 『一番静かな議員に一票入れてやる!』 と書いている人もいる。おっ、あんたの言うとおりや!と思ってしまった。外国人が来日し、日本に長く住みすぎたと、どんな時に感じる?ってアンケートで、『選挙が近いんでしょうがないか。。』 と諦めてしまう時ってのがある。。しかし、これで本当に良いんだろうか。前々から思うんだが、日本の選挙のあり様は最低だと思う。そして多くの日本人はそう思っていると思う。なぜ改善されんのだろうか。。

デザイナーのお仕事
   とある一般人が衆議院議員選挙に出馬し落選した。そのレポートを読んだことがある。それは京都の片田舎の方だったと記憶しているが、その選挙のために使ったお金が1400万円なんだそうだ。事務所開設の経緯費やスタッフへの給料。そしてポスター作成やら選挙カーなど、とにかくお金がかかってしまい、ついには先祖伝来の田畑を売り払うことになったと書いていた。しかし、これで本当に良いのだろうか。僕の足りない頭で考えたって、銭がかかる選挙が良いはずがない。日本の選挙には余分なお金をかけている気がする。あのポスターでその立候補者の考え方はよく分からないし、それに選挙カーはどう考えたって単なる騒音だ。第一、車走らせながら政策言われても、聞き流すに気まっている。それに日本の立候補者は必ず拡声器を使う。他人の迷惑を考えないんだろうか。またチラシなど配布する人もいるが、僕は速攻捨てる。邪魔だし、ECOではないからだ。若者が、選挙に行かないと言われる。まあ、そりゃあんな選挙していたら行かんわなぁ~。

   僕が住んでいたアメリカの議員選挙はもっとスマートだった。選挙が近づきだすと、支持者らは応援する議員のプラスチック製の旗(大体30センチぐらい)を庭先に刺す。もちろんその旗は選挙が終われば、さっさか抜き刺さねばならない。ず~と置いていたら、その土地の資産価値がさがるのも一つの要因だが、日本人と違い、アメリカン人は住環境のに対する考えが日本人よりも遙かに深い。その辺よくわきまえている。大統領選ではそうでもないが、立候補者の写真などのポスターはまずない。あったらあったで落書きぐらいはされるだろうし、それにポスター代は馬鹿にならないからだ。新聞では各議員の主張を特集するので、興味がある人は新聞屋さんなどでその新聞を買い、そしてコーヒー飲んで仲間内と議論している。もちろん演説会はあるが、ちゃんと施設を借り切って行う。日本のような街頭演説会などはまずやらない。まあ、危険があるからってのもあるだろうが、やったら反対派が押し寄せ、『ブ~』というからに決まっている。そんな動画をアップされたらマイナスイメージだ。

   選挙の大前提として、新人にも現職にもフェアである事が必要だと思う。また金がある人もそうでない人も、立候補が可能な仕組みを作り上げねばならない。イギリスでは、意見がある人はだれでもスピーチをやって良いという公園がある。自分で勝手にミカン箱のようなケースを持ってきて、拡声器無しで自分の意見をただスピーチしている。そしてとおりすがりの人々はこれを聞く。これが立候補する人の基本的な姿勢であるべきで、無生産的な日本の選挙はもう辞めにするべきだと思う。

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