2012年8月21日火曜日

家相とデザイン

   仕事で家の図面を作っていると、どうしてもぶつかる壁がある。『家相』だ。これには結構痛い思い出がある。以前宮崎県は都濃町の家をデザインしたときの事だ。僕の中では良いプランができ、やったよ~俺やった~!と喜んでいたら、ボツになった。ボツになった理由がよくわからない。当時の工事主、現在僕が勤める工務店の社長に聞いたら『あれは、家相がね。。』と言われてへこんだ。家相をデザインに組み込むと言うのは結構難しい。

   僕が設計を始めた頃、今はとんでもなく有名な建築家になられたある先生に自分が書いた図面を見せた時の事だ。ふと僕が『こっちは家相が悪くないですか?』と聞いてしまった。そしたら先生が『デザインを考える時に家相を入れたら、何にもできないよ』と言われた。確かにそうだ。北東の方向に門があるとイカンとか、トイレはこっちの方向にとなると日本中同じ建物となってしまう。これではデザインがおぼつかない。

   今日の事だ。ほぼ2ヶ月かけて出来上がった図面を社長に見せてみた。『どんなでしょうか~?』そしたら『う~ん、家相が最悪だ。。』えっ今頃。。今、見積もりを作っているんだけど。。ああ、またボツか、どないしよ。。と絶望にかられてしまい、腹でも切るか。。と思ったのだが、よくよく考えてみれば、北の方角は約12度ぐらい西に傾いているのを忘れていた。それを社長にとうとうと説明し、もう一度みせたら無事合格となった。危うく詰め腹を切らせられるところだった。嫁さんが後家になるところだった。。しかし、これが何と奇跡的に良い家相の家となっていた。本当についている!

   デザインの中に家相を組み込むのは基本的に良いとは思わない。しかし、人によっては大変気にする。よって家相の事もすこし勉強せんといけないと思った。あと、社長には始めに家相を見てもらうことに決めた。

ブログランキング・にほんブログ村へ
よかったら、ご協力ください。

0 件のコメント:

コメントを投稿

フォロワー

 
;