2012年2月12日日曜日

自転車乗りの休日

太郎・次郎ではない。。
  今日は所用で自転車で渋谷まで行ってきた。渋谷にあこがれも何もない僕は渋谷の事はな~んにも知らない。であるが、世界のセレブリティー様方が知っている渋谷。善良な日本人である僕が行かないわけにはいかん!しかし、まさか人生最初の渋谷を自転車で行くとは思わなかった。僕の住む練馬から渋谷までは16キロの道のり。東京という街は比較的平坦な道が続くので自転車乗りにはそんなにきつくない。しかし交通量がもの凄い。すぐ脇を車ががんがん通る。怖くてしょうがないのでゆっくりゆっくり進んで行く。後で調べたら平均は15キロ。まあしゃあない。

  戦後の事だ。政府はこれから始まるであろうモータリゼーションを促進するため全国に自動車網を作る事を目指した。具体的には舗装道路や高速道路の事だ。そこで白羽の矢が立ったのが、あるアメリカ人技師。そのアメリカ人技師が日本に来て言った言葉が残っている。『こんなに山ばかりの国では自動車は向いておらず、むしろ電車などを有効利用した方が良い』 まだ戦後は江戸の町の規格が残っていたらしい。そりゃこの国の街の規格自体が自動車に合っているわけがない。それに、こんなに山ばかりの国に自動車というのは無理がある。そんな事を言っても日本は世界一の自動車大国になってしまったわけだが、道路は非常に狭い。また高速道路にもある話が残っている。最初に完了が考えた交通量がその当時の交通量の2倍。しかし政治家から横やりが入り4倍委になったそうだ。しかし現代はその当初の予想を大きく外れなんと8倍の交通量がある。もともと日本には車は向いていない地形なのに、日本人はよくがんばった。しかしだ。。まさか自転車がこんなに走るとはだ~れも思っていなかった。なので自転車乗りにはだいぶ厳しい日本である。

  自転車に乗っていると、見えてくる物が違ったりする。例えば道路境界線と歩道境界線との間にある溝。溝と言っても水はけなのだが、自転車乗りはその溝を基本的には走る。これが結構自転車乗りには厳しい。なぜならその溝は決して舗装が良いわけではなく、がたがた。自転車はがたがたの道を走るのを非常に嫌う。なぜならスピードは落ちるしパンクの原因にもなる。そしてこの溝は若干斜めに設計してある。そりゃそうだ水はけなのだから当然なんだが、おかげで怖い怖い。出来るなら走りたくない場所なのだ。

  また近頃では、歩道を自転車が走るのは敬遠される時代となってきた。歩道は自転車も走って良いのだが、なんせ人が多いのだ。仮に乗っていてぶつかったら何言われるかわからない。そこで気になるのは街路樹という物。どこの街に行ってもある、あの成長しきっていない街路樹。みんな美しいと思っているのだろうか。。僕には悲しいだけで、切なくなる。いっそ切ってしまった方が良い気さえする。そうすればもっと効率的な街が出来るのではないか。もっと植林する場所はい~ぱいあるのだが、何故にそこなのか分らない。景観を普段から考えている僕が見ても、変な気がするのです。

  街路樹と同じだが、電柱も気になってしょうがない。歩道にど~んと電柱を立てて、歩道を歩く人々に強引に貼ってある広告をみせようとする。これが邪魔でしょうがない。もちろん東京は地中化が進んではいるのだが、地方ではその電柱のために歩道がなくなっている場所だって普通にある。小さい子供達が一時的とは言え、自動車が走っているレーンに入るわけだ。何を考えているんだ電力会社と行政は。。ぷんぷん!である。

  そんな事を考えながら渋谷まで行ってきた。往復32キロ。足がガクガクです。。

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