2012年2月11日土曜日

見たくれを気にし、塀を見ず。。

寺院に使われている塀
 僕の部屋は禁煙仕様となっている。このシェアハウスは古いので古い住人さんらは部屋の中で煙草を吸っていのだが、僕は新人。今年から入った住人は部屋で煙草を吸ってはいけないそうだ。そんな。。なんて思ってもしょうがない。って事で毎回煙草を飲む時は外に出なくてはならない。しょうがないのだが納得がいかん。なぜって寒いからだ。九州生まれのこの麗しい体にはたまらない。また僕の部屋から見える風景というのは超ブロック塀。僕はブロック塀はどうにも好きになれない。なぜかって言えば、超近代的で歴史も味も感じないからだ。

 日本は昔から隣との境には木製の塀が使われていた。またちょっとよさげな家々は漆喰の塀を作っていたりする。しかし手入れをする必要がないのでブロック塀に変わってきた。そもそもブロック塀は非常に簡単にできる。配筋を入れてブックを積み上げるだけだから、結構な技術がいる漆喰や木製の塀からその座を奪ってきたわけだ。しかし見たくれがどうも悪い。やはり伝統と歴史のないものは僕には面白く感じない。昔、バイトで交通整理をやっていたほんのちょっとだけある。それは冬初めの京都。めちゃくちゃ寒かったが、まだ若干紅葉が残っていた。整理をしていた道路の横に漆喰塀の古民家があった。これがめちゃくちゃ渋い。なんだか鎌倉時代から変わっていないような(まあ、そんな事はないのだが。。)家に見えた。やはり見たくれって大事なんだ。

武家屋敷の塀
 現代の家を作るときは、さすがにブロック塀などは使わない。さすがに人気がなくなっているのだ。それに設計屋さんがブロック塀などを用意しようものなら、その設計屋は仕事が出来ませんよ~と言っているようなもの。使うわけがない。なので色々なタイプの塀が出てきている。例えば漆喰の物や、築地塀、単なる木製の塀。また竹製の物から樹脂製のもの。いろいろある。実際にこれから家を作る方々は塀一つにもこだわってみた方がよいと思う。

 せっかく家を作るなら設計屋と一緒にじ~くりと考えましょう。塀とは自分の家からも見えますが、他人が道路からも見るものです。自分の顔を大事にするように塀も少し気にすれば、もっと日本は美しくなる気がするのです。

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