伝統工法の建物は作った事が未だ無い。どうやって作るか知っている設計屋と言うのも少ないと思う。本当に地震に強いんだろうか。台風に強いんだろうか。よく分からない。しかし現に何百年たっている伝統工法の家だって存在する。
伝統工法と在来工法はどこが違うのか?見たくれから言えば、基礎の違いが一番分かりやすいのではないだろうか。在来の場合コンクリートの基礎の上に土台を水平に置き、アンカーボルトで基礎と土台を緊結する。しかし伝統工法は基礎はなくその代わり石場建てとなる。つまり石の上に柱がくるって事だ。なので在来のような土台は必要としない。また在来は地震の力は軸組同士を繋ぐ金物で耐える。つまりボルトが命なのだが、伝統工法の場合は金物ではなく、複雑な仕口で繋いでいるため地震力を受け止めずに逃がす。つまり剛と柔の違いがあるのだ。
しかし、現実的に今の法律では伝統工法は作りにくいし、流通しにくい。なぜなら伝統工法と在来工法のでは価格が100万単位で違ってくるからだ。これは姉歯事件以降建築確認が厳しくなった事にもよるらしい。国も色々考えているらしいのだが、どうにもこうにも前進しているようには思えない。しかし伝統的な工法を普通に作るのがむしろお金が掛かるってのも不思議な話だ。。
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