免震と言うのは耐震と違い、地震による揺れを吸収し建物に伝えにくくすると言う事。世の中には色々な免震技術がある。基本的に大手のメーカーで取り扱っているて小さな田舎のメーカーでは一般的ではない。例えばよく使われるのがアイソレータと呼ばれる物。基礎と土台の間に変異可能な金属板とゴムを相互に重ねた商品だ。これは基本的には2次元の動きに対応するため、最近では大きな建築物によく見られる。その他にも空気圧を利用し、建物全体を基礎の一部と共に浮かせるというとんでもない物もある。地震と共に家が浮くのだ。まあ基準法的には免震とは認められていないが。。
今回の3次元免震システムの家は実際に既に建っている。場所は東京都杉並区にある。共同住宅『知粋館』だ。開発したのは、構造計画研究所、藤田東京大学名誉教授、清水建設、カヤバシステムマシナリーの連携によるプロジェクトチームだそうだ。一見普通の住宅に見えたりするのだが、基礎の下に空気圧だろうか免震システムが入っている。メーカー発表によれば、震度7の地震の地震の横揺れに対して8分の1、縦揺れに対して3分の1の免震効果があるという。建築やっている人間なら注目せないかん建物だ。ちなみに建築学会賞を貰ったらしい。う~ん建物としては微妙な気がするが。。
実は免震マンションは結構昔からある。しかし、コストがどうしても掛かってしまう。勿論その免震構造にする特殊な設計と言うのもあるが、その免震システムは劣化した場合、そのゴムを交換しなければならない。そしたら当然大工事。決して安買い物ではない。もっともっと安くはならないのだろうか。そして簡易にならないのであろうか。そんな事ばかり最近は考えている。
建築基準法どうりの建物に住んでおけば、基本的には建物の崩壊と言うものはない。木造の場合はぐしゃっとならないし、コンクリートの場合はせん断破壊(阪神淡路大震災の時、駐車場ビルの1つの階が丸ごと落ちたやつです)が起こらないようにできている。この免震システムはどこまで安くできるかが次のステップだと思うんだが。まさか技術の独占はしないよね。。
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