朝方、NHKで観光に関する番組をやっていた。東日本大震災以前以降、外国からの観光客はだいぶん減ったようだが、約600万にまで回復してきたそうだ。だが、何が良いのかお隣の韓国は既に1000万人もの観光客が来ているそうで、これに負けじと日本もがんばらなければならない。どう考えてもコンテンツはこちらの方が上だからだ。観光業、実はとても儲かる。市場は約140兆円規模もあるそうで、これは自動車の43兆円を遙かに超える一大市場だ。外国人が日本滞在時に落とすお金の平均は25万。よくよく考えて見ると、とても良いお客さん。地方が冷え上がっている今、これを迎え入れないと面白くはない。
ではなぜ韓国は1000万人の観光客が来るようになったかと言えば、国を挙げて観光を誘致したからだそうだ。僕の経験で言えば、日本人と韓国人では韓国人の方が英語がしゃべれる。それに、観光に特化した英語のサイトは韓国の方がおさかんだ。また、韓国に行けば外国人は公共の乗り物などは安く乗れる。それに英語の表記も多いし、町の中にはガイドさんがあふれている。なるほど、韓国は日本と違い物価もそれほど高くはないし、それに欧米人から見れば日本も韓国もたいして変わらない。だが、細かく見ていけば日本と韓国では明らかに日本の方が美しいと思う。韓国の路地などはアジア全域で見てもとても綺麗な方とは言えはしないし、独自の文化は正直さぼしい。明らかに勝てる気がするし、勝たねばならんと思う。
先日このブログにも書いた 『景観町づくりのつどい』 には桜島ミュージアムというグリーンツーリズムなどをやられているNPOの代表さんが講演をされていた。その方が言ってらっしゃったのが素晴らしい。 『自分らで地域の宝物を探して下さい』 とおっしゃっていた。僕らが住む日本にはまだまだ宝物がたくさん眠っている。普段、僕らから見ればあまりにも普通の日常であっても外国の方 (もちろん他県の方も) から見れば、それはお宝。実際見て触れて楽しみたくなるものだ。その NHK の番組では、japan-guide.comさんが紹介されていた。このサイトは日本に訪れる外国人が一番よく見るサイトなのだそうだが、その運営されている方が取材をされていた。行った先は有名な観光地とは言えない小さな町の雪祭り。そして彼が写真を撮っていたのが普通の路地や鮎の塩焼き、また着物コンテスト。日本人なら素通りしてしまいがちだし、僕も行かないような場所だ。もちろん外国人は京都の清水寺などにも興味はあるだろうが、普段の日本人の生活にも興味があるそうだ。よくよく考えれば日本人だってイタリアの一般人々の生活風景をながすテレビ番組はよく見られている。あれで見せれば良いのかもしれない。
ただ、外国人観光客を受け入れるためだけが目的で町づくりなどはしてはいけない。京都で観光行政に少しだけ携わっていた頃、共産党系の議員さんに言われたのが、 『観光被害』 という言葉だ。その当時は何を言ってはるんですか?とからんだもんだが、今になってその言葉の深さが分ってきた。辺野古という北海道の町は外国人観光客がたくさん来るのだが、いろんな外国人とのトラブルもあるそうだ。観光のために新しい開発などをして、元からあった街並みや日常の生活を壊していくのは本末転倒だ。日常風景が見たいのに、非日常の場所を次々に作るのは明らかに問題がある。 『計画的に観光もできる』 町を作る必要があるという事だろう。
もちろん英語の表示や両替が全く出来ないATMなどの問題はあるだろう。だが、ハードを整える時代はほぼ終わったと思う。あとはソフトをいかに暖めていくのか考える時代かもしれないと思った。そうすれば勝手に外国の観光客は増えるし、地方だって十分やっていける。
外国人が歩いてきたら、儲かると思わねば損でっせ !
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2013年2月23日土曜日
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