僕は思うのだが、樹木にはその地域特有の美しい物があり、それを大事にし、街に生かすことは重要だと考えている。以前にも書いたが、サクラという木は300種類ぐらいあるのだが、ソメイヨシノという品種が早く成長するため、全国で江戸時代中期頃から普及しだし、今ではサクラ = ソメイヨシノのような方程式が出来上がっている。ソメイヨシノは安価であるし、そしてサクラにはだれも文句をつけないのは確かかも知れないが、それはその地域にとって本当に良いことなんだろうか。僕は違うと思う。今、道の駅が各地で賑わっている。その道の駅に行けば、地産地消という言葉があふれている。また90年代頃からだろうか、ファストフードに反対するという意味で、スローフードという言葉がドイツ (確か。。) あたりから輸入された。この言葉は良い意味で使われている。しかし木々はどうであろうか。日本には昔から花や木々を愛でる素晴らしい文化がある。この文化は他国のと比べてその蒸留された度合いがまったく違う。宮崎は、以前、南国で好評だったからと言って、それをずっと引きずるのはどうだろうか。商売根性たくましく、南国を県民に強要するのは如何なもんなんだろうか。無理矢理ハワイっぽい南国を作るのではなく、普通に昔からある地元の木々を愛すればそれで良いと僕は思う。そのためには地域の木々を知ることから始めないといけないので、ちょっと時間も手間もかかるかもしれない。だが、地元の木々の事を知らないで、安易な選択としての椰子の木では、とても勿体ない気がするのだ。南国=宮崎×観光という論理は既に崩れて、残ってはいないし、もともと無理がある。
多分、同じ事を考えている役人さんもいらっしゃるのかも知れない。通常、このようなことはアンケートなど採らずに県が勝手に決めていた。まあ、椰子の木が折れて走っている車に当たったら、こっちの責任って言われるし。。ってのもあるのかも知れないが、僕はこの意見を求める態度は素晴らしい事だと思う。仮にアンケートをとって、多数決したら結局、保存するとなるとは思うが。。日本はその道のエキスパートに任せるのを嫌う。昔から、京都などの美しい庭園などにはちゃんと腕とセンスの良い庭師などの専門家が入っていた。彼らのような専門家ににお任せで良い気がする。世の中はとても安易に出来ている。起業家が、安易な気持ちで観光客を呼び込むために街を変えてきた。しかし、これでは勿体ない。この問題提起を良い機会として、街づくりや景観問題まで県民の考えが広がってくれたらなと夢想している。
良かったら、ご協力下さい。
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