こんな気分だ! |
ありがたいことに仕事が舞い込んだ。舞い込んだと言っても、以前からのお客さま。以前建てようとしていた建物が、土地の問題でおじゃんになったので他の場所に家を建てることになったからだ。土地が変わるという事は、その窓から見える景色も違えば空気も違う。もちろん人の流れも違う。工務店的に言えば、 『前の建物と同じでいいんじゃねぇ?』 かもしれないが、設計屋的に言えば全て一から考え直さねば、住む人がかわいそうだ。設計とは人が建物を形作ると言うよりは、場所が建物の形状を選ぶ。そんな気がしている。
ぼんやりとだが、こんな菜園も良い。。 |
多くの設計屋は 『どのような ”作品” を残すかだよね』 とよく言う。だが、この ”作品” と言う考えは僕はあまり好きではない。その ”作品” を多く作ってきたせいで、日本の景観はごちゃごちゃになった気がするからだ。僕は自己主張しだらけの街並みが嫌いになり、どこか厭世的というか憂鬱な気分を持ってこの設計の世界に入った。なので、快適さだけで家々を作るつもりはさらさらないし、涼しげな顔して ”作品” と言うのはどうもしゃくにさわる。
建物を作るにはコンセプトが必要となる。僕の恩師が言っていた。コンセプトさえ決まれば、後は根性で図面を書く。な~に言っているんだ爺さん!と当時は思っていたりしたモンだが、設計に携わりながら確かにそうだと最近は思うようになってきた。恩師の言葉とはつくづくありがたいものだ。次の施主の夢は自家菜園を作る事なんだそうだ。工務店的に言えば、庭の事まで考える必要はない。だが僕は工務店の中でも半分独立した設計屋。素敵な畑を作れるようプランを作ろうと心に決めている。
先ほどまで施主さんと電話でお話をしていた。最後に 『いい家を作りましょう』 と言って電話を切った。
さあ、気合いが入ってきたぞ。
良かったら、ご協力下さい。
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