そうだ 新潟へ、行こう。

   最近帰るのが遅い。仕事も忙しいし、来月、ホームインスペクション（本業の建物診断の事です。）の資格試験がある。よっていつもの西都市の喫茶店で勉強しているから、どうしても遅くなる。夜中に自動車を転がし、我が家まで帰るのだが、今日は狐さんがいた。昨日はうさぎさんがいた。そして一昨日は、キジさんがいた。最近どういう訳だか動物をよく見かける。それだけ自然が豊かなのは良いのだが、夜中に運転していると、ひき殺しそうで恐ろしい。特に野良子猫さんらは、いつも車を見ると、渡ろうか渡るまいか迷うので、こっちは冷や汗もんだ。だが狐さんは違う。根性が座っているのか鈍感なのかはわからないが、妙に堂々としている。『ひけるモンならひいてみぃ～や、る～るるる！』と言っているかのように、なかなか道を譲らないでガンたれている。だが不思議な事に、道路でひき殺されている狐は見た事がない。なんでだろうか。

   狐火というものがある。いわゆる火の玉だ。困った事に、我が家で僕だけが見た事がない。父親は若い頃、墓の近くで青い火の玉を見たと言うし、母親だって、宮崎県立農業大学校の近くで見たと言っている。また僕が中学の頃、晩ご飯を食べていると母親が 『さっき、久しぶりに火の玉見たわ、ねぇ、ばあちゃん！』　と軽～く言っていた。僕は　『え！、どこでどこで？』　だったが、親父は　『へぇ～』　と言ったきり興味なし。そして話は、漬け物の話に変わってしまい、火の玉どこ吹く風の夕食になった。。極めつけは、僕が生まれてすぐ死んだひい爺さん。村の祭りの時に、火の玉が浴衣の胸の中に入ってきて消えたそうだ。なので村中のみ～んな見とる。だが僕は見た事はない。何か、僕だけってのも悔しい。

   昔から、日本人は狐にまつわるお話を作ってきた。狐の嫁入りがその代表かと思う。以前にも狐の嫁入りについては書いたので今日は割愛するが、た～りら♪とネットサーフィンをしていたら面白い写真を見つけた。上記の写真だ。エッチな姉さんではない♡とあるお祭りの写真だ。

   これは新潟県の阿賀町で開かれる、狐の嫁入り行列。調べてみたら、この阿賀町にある山では、古くから狐火(鬼火)と呼ばれる光が見られたそうだ。現在は殆ど見られなくなったが、津川の狐火は出現率が世界一とも言われとるらしい。そして、このお祭りは最初は新潟県とJRさんが企画したイベントだったらしいのだが、その幻想的な祭の構成に注目が集まり、現在では津川地区の人口5,000人に対し、5万人にも及ぶ観光客が訪れるようになっているとの事。この祭りの期間中には、演者はもちろん、観光客だってメイクしてくれる。そして祭りの間、警戒にあたる新潟県警も、高速料金所のおじさんも、駅員さんだって、ぜぜぜっぜ～いん狐のメイクをなさる。ものすごく素晴らしい祭りじゃないか！JRさんも新潟県もよ～考えた！エライ！

   狐の祭りと言えば、 『日向のひょっとこ踊り』 という品のある祭りしか知らん僕には衝撃的だ。嗚呼、行ってみたいわ新潟県！酒は旨いし、べっぴんさんも多い気がする！


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