2013年10月25日金曜日

土砂災害危険箇所と警戒区域は知っておこう!

   前回の台風被害が大きかった伊豆大島に、また新たな台風が向かっている。現地に住む方々のことを考えると、実にお気の毒である。伊豆大島と言えば三原山のある土地なので、その火山灰が固い岩盤上に堆積している斜面が多いと思われる。前回の台風で起きた地滑りは、きっかけは表層崩壊と呼ばれるタイプの地滑りで始まり、いったん止まったものの、降り続いた豪雨によって土石流の跡に流木を運ぶ激流が生じ、下流域にある元町3丁目を直撃したようだ。山津波と呼べるもので、かなりのスピードがあり実に恐ろしいものである。この表層崩壊などは実に頻繁に起こる類のものであり、とても注意が必要な災害にあたる。

   家の設計のお仕事をしていると、土地探しを手伝うことがある。たいていのハウスメーカーさんや工務店さんなどは、自分の持っている土地などを紹介したり、知り合いの不動産業者をしたりするだろうが、僕らは土地の評価方法や土地により違う設計方法を教えてるようにしている。また僕は、ホームインスペクションのお仕事をしたりするので、依頼者さんにはハザードマップの活用をすすめている。

   ハザードマップはたいていは市役所の建築課や都市整備課などに行けば、たいていは無料でもらえたりする。以前、僕の隣町である某町での戸建住宅の相談を受けた時に、ハザードマップをもらいに建築課に行った事がある。『ハザードマップあります?』と担当の役所の方に聞いたら『何に使うんですか?』と聞かれたので『僕は設計屋なので、土地探しで使います』と答えた。すると『そこまで気にします?』と驚かれてしまった。。そんなこと役所の人間が大きい声で言ってはいけない。。とは思ったが、まあそれだけハザードマップは使われていないのという証左でもあるだろう。ハザードマップは使わな損だし、土地を選ぶ上ではとても重要だと認識をしていた方がよいと僕は思っている。

   今回のような大きな台風がくれば、またどこかで表層崩壊が起きてもおかしくはない。自分の家の近くに土砂災害が起こりやすいと思われる方は、さっさと非難した方が無難だ。だが多くの方は、実は自分の家が危険なのかどうか知らない人もいるだろうと思う。また伊豆大島のケースのように、上流の土砂崩れが下流の地域まで押し流されることもあり得るわけで、自分の町の土砂災害ぐらいは把握していた方が良い。実は国土交通省は土砂災害危険個所と警戒区域をネット上に公開している。僕も土地選びやインスペクションをする際は、こんなサイトを見て依頼者には説明するようにしている。一度は見ておくことお勧めする。

   各都道府県が公開している土砂災害危険箇所と土砂災害警戒区域クリックすると飛びます)

   本当は、恐山のイタコについて書こうと思ったが、なぜか土砂災害について書いてしまった。。


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