おめでとうございます。
実にめでたい。東京オリンピック2020年開催のことである。正直いえば、昨日からハラハラして眠れなかった。いつも僕は夜2時ぐらいに寝るようにしている。仕事であったり資料を読みあさるからだ。だが夕暮れ時にマドリードが追い上げているというニュースを見たせいで、どうもそわそわ。心が落ち着かない。こりゃ仕事にならんわい!とさっさかベットに入った。だが寝れない。今日は僕のひい爺さんの37回忌。なので親戚が泊まりに来ているのだが、我が一族そろってスポーツ馬鹿。なので親戚も寝れない。。だがさすがに法事などで今日は寺に行かねばならない。なので寝不足になってはイカンと強引に寝た。寝たは良いのだが、恐い夢ばかり見ていたようで、子供じゃないのに『恐いよ~』と目がさめてしまった。朝の5時ちょうどの事である。
時計を見て、スワっ!オリンピックはどうなった!とベットを飛び出し離れにある本家へ向かう。すると父親がいきなり怒鳴っていた。『お前車のカギどこやった!』僕の父親は地元の観光協会で働いている。どこかの大学か?の野球チームが合宿で僕の町に泊まっているので、父親は毎朝6時前に野球場へ行きゲートを開けねばならない。だが車のカギがどこに行ったか分らないようで、朝からぶち切れていた。父親が怒っているところを見て、『ああ。。東京は負けたんだ。。』と思い、負けたんじゃしゃあないと、一緒に車のカギを探し、ついでに野球場までグランド整備について行く。そしてさっさか帰り法事のため庭の掃除をした。そして朝飯の時間となり、台所に戻ると、ちょうど7時のニュースをやっていた。すると、なにやら滝川クリステルが『お・も・て・な・し』と言っていた。。『ん!?なんなん?』と母親に聞くと、『決まったよ東京に!』と言われた。。遅せ~よ。。親父もはよ言えよ。。
2020年のオリンピックにそなえ新国立競技場を建て替える計画がある。そのデザインは建築家である安藤忠雄氏が審査するコンペで決まった。コンペを勝ち抜いたのはイラク出身でロンドンを拠点に活動するザハ・ハディドさんという女性の建築家だ。曲線と直線をダイナミックに扱うその斬新な作品でロンドンオリンピックの水泳センター、スコットランドのリバーサイド博物館、イタリア国立21世紀美術館などを設計されている。2004年、『建築界のノーベル賞』とも言われるプリツカー賞を受賞しているようでもある。だが僕は彼女の作品はどうも好きにはなれない。僕にはこの新国立競技場は、どうもカブトガニかカナブンに見えてしゃあない。。だが建築とは外面で作るモノではないのは僕かて設計屋の端くれ、よ~わかっとる。やはり彼女を選んだ理由というモノがある。どうやら今回選ばれたザナさんの作品は、内部の圧倒的なスケールや、構造と内部の一体的な空間のすばらしさ、またその実現性で選ばれたと聞く。まあ、日本を代表する建築家である安藤さんらが携わったのであるから、それなりに素晴らしいモノを作って下さると思う。。しかない。。だがやはりカブトガニかカナブン。。まあイランやロンドンにはカブトガニやカナブンはおらんのかもしれない。。
だがこの新競技場のコンペは僕らの業界ではすこぶる評判が悪かった。その応募資格は、以下の通り。
応募者の代表者若しくは構成員が次のいずれかの実績を有する者であること。
① 次のいずれかの国際的な建築賞の受賞経験を有する者
1) 高松宮殿下記念世界文化賞(建築部門)
2) プリツカー賞(建築家のノーベル賞のようなもの)
3) RIBA(王立英国建築家協会)ゴールドメダル
4) AIA(アメリカ建築家協会)ゴールドメダル
5) UIA(国際建築家連合)ゴールドメダル
② 収容定員 1.5 万人以上のスタジアム(ラグビー、サッカー又は陸上競技等)の基本設計又は実施設計の実績を有する者
どうりで僕が呼ばれないはずである。だが新聞1面広告を打ったらしいのだが、こんなハードルの高い資格を有する日本人ってどれくらいいるのかわからない。正直、新聞1面広告を打って大々的に若手に夢を持たせるものよりも、有名な人にメール送ればいいんじゃねぇ?とさえ思うレベルだ。。少なくとも若手はまず参加はホボ無理なコンペである。。イギリスであったか、数十年ぶりに国の硬貨のデザインを変えるのに26歳の若手のデザインを採用したと聞いた。もうちょっと日本の建築界も若手に門戸を開いてくれれば良いのにと思った。
だが、とにかく2020年が今から楽しみだ。今日の昼に寺で開かれた僕のひい爺さんの37回忌で、一族郎党もろとも東京オリンピック2020に行くと採決された。これから日本経済は良くなるだろうし、長い長い閉塞感がある日本だが、皆あかるく前に進めるだろう。もちろん震災の復興も忘れてはならない。原発の問題もある。だがこれらの問題を乗り越えて良いオリンピックに出来れば良いなと思っている。
今夜はただただ、おめでとうございます。
そんな気分だ。
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