2013年9月12日木曜日

大阪でお家を作ります

   朝方の事、電話が鳴った。知り合いである建設業者の社長さんからだ。『お久しぶりです~』と電話に答えると、『いきなりですが、2軒ほど設計してもらえませんか?』と言われた。『へ。。2軒。。別にかまいませんが。。場所はどこですか?』と答えると、『大阪市内です』と言われた。このお方は以前宮崎の西都市で一緒にお仕事をした大阪の業者さん。どうやら建て売りをはじめたいのだが、設計は僕の以前作った家を気に入っているようで僕に頼みたいらしい。実にありがたい事ではあるが、なんせ大阪。。こっちは宮崎の片田舎である。まあ、何とかしよう。。

   僕は大阪の住宅事情は詳しくないのであるが、やはり土地自体が狭いようで、社長さんは木造3階建てにしてくれと言ってきた。木造3階建ては通常の木造平屋や木造2階建てと比べてはるかに高い設計技術が要求される。考えるだけでも鬱病になりそうな構造計算書という物を提出する必要があるからだ。これを役所に提出する確認申請書に添付しなくてはいけないのだが、構造計算書だけでもA4で200ページを超える。。確認申請書だけでも大変なんだが、これも念頭に設計せねばならず、もちろん構造計算がアウトならもちろん設計は最初からという事になりかねない。。もちろん構造計算屋さんに頼めば20万ぐらいは最低かかるだろうし、そのソフトを自分で買っても20万~60万ほどかかってしまう。。これらの設計を現場も見ずに作る必要がある。景観に配慮した設計を目指す僕としてはハードルが高いががんばらなくてはならない。

   だが心強いことに、その社長さんはパソコンがおできになる。というか僕が教えた。なので僕の足となって設計を手伝って貰わねばならない。もちろん法律的なしばりを役所に行って聞いて貰わねばならないし、そして風の方向や方角、また近隣の様子も写真(出来れば動画で。。)送ってくれるそうだ。そしてお客さんはまだついていない建て売りなので、社長さんとメールや電話で打ち合わせながら作って行く事になる。。と思う。。


   僕としてはもう一つ大事な物がある。設計料金だ。通常設計のお仕事は基本設計と詳細(実施)設計、そして設計監理に別れる。基本設計で間取りを決めて、詳細で内容を作り、設計監理でちゃんとズルしていないか確認をするというものだ。だいたい基本で工事税抜き総額の4%、詳細で3%、監理で3%が相場だろう。正直どのくらい日数がかかるか想像できないが、仮に1軒20万と言われれば2週間ほどで作らねば僕は間違いなく赤字になる。もちろんそんな時は基本設計しかできないし、それもぶっ飛ばして作らねばならず、正直、2週間ほどで良い物が作れるかは分らない。予算と時間が無いと言うことは、出たとこ勝負って事になるだろう事は想像に難くない。。ホントは詳細まで入ってメトロポリタンな建物を作りたいが。。まあ提案してみるか。。

   だがお世話になっている社長さんが男と見込んで僕を指名してきたわけであるので、がんばって作るつもりだ。やはり建て売りを作るかぎりは、ばば~んと即完売にしたい。という事でウォっしゃ~!と朝っぱらから燃えている。どうやら来月からスタートらしいので、完成は来年の春だろう。まだはっきりと敷地は決まっていないらしいのだが、どうやら大阪市内だろう。

   このブログはどうやら大阪の方が多く読んでいるらしいのは知っている。一応はGoogleで確認しているからだ。完成したらここに乗せますので、大阪の方は展示会に冷やかしに行って下さるとありがたい。『絶対景観ブログを見てきました』と言えば、割安になります(嘘です。。)


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