現場に着くと営業さんらがいたので、僕が仕事としてはいらせて頂きたいと許可を得た。最初は『へっ!?』って顔をなさった。そりゃそうだろう。建物は人が作るものであるので、どこかしら問題はつきものだ。それを他のお客さんがいる中で大きな声で指摘されたら業者さんは良い思いはしない。だが僕らかて、ドヤ顔で悪い場所のみを指摘をするのではなく、良い施工法も必ずいう。あくまで第三者として公平に説明をしなくてはフェアだとは言えないからだ。それに僕も作るサイドの人間であるので、不具合をわざと作っているワケでなく、うっかりしていただけってのも知っている。なので僕らも迷惑がかからないように慎重に説明をすることが要求される。許可を得たのち、営業さんと一緒に建物の中に入り調査を始めた。
2時間ほどいただろうか、一通り見て大きな瑕疵が1点、細かいところは無数にあった。大きいところは、屋根の熱を床下に送るダクトががっつり天井との境で割れて外れていたことだ。これは業者さんも気づいていなかったらしく、ビビっていた。このダクトは断熱材がまかれている直径が50㎝ほどもある巨大なダクトなので、再び設置しようとすれば結構なお金がかかる。それに場所が場所だけに、へたすれば天井も一部撤去が必要だ。営業さんと二人で天井を見上げながら『ああ。。。』とため息を漏らした。。まあ、保険が下りるとは思うが、翌日が引渡しと言っていたので、そりゃ辛い。。細かいものはビスの止め忘れや、クローゼットなどの開き戸の上端がガタガタになっているのが目立った。もちろんワザとではない。
多くの一般の方々は展示会で見るのは間取りやデザインなどだろうと思う。それで家を決めて良いのかと言えば、悪いと言うインスペクターもいるようではあるが、別に僕は良いとは思う。僕がお金を出すわけでないので、そこまで言い切ることはどうかと思うし、好きな家に住めばよいと思うからだ。しかし、施工精度がまずい業者さんも結構いるのが現実だ。そこを第三者として見るのが僕のお仕事だ。
ってことで今日もインスペクションが入っているので頑張ります。
押して頂けると、ありがたいです。
寒い。。
0 件のコメント:
コメントを投稿