その昔、渋沢栄一の残した言葉がある。『子に財産を残すのは下、仕事を残すのは中、人を残すのは上』確かこんな言葉であったはずだ。う~んさすがだ。渋沢は幕末から大正を生きた実業家だ。日本資本主義の父と呼ばれている。人の上に立つ者はこうでないとイカンと以前から思っているのだが、そんなたいした人間でもない僕は日々試行錯誤だ。
僕は22歳の時初めて部下をもった。部下と言っても2人しかいなかったのだが、言わばチームリーダーとなったわけだ。僕が勤めてていた会社で社員にブリーフィングをするための材料を集める仕事だったのだが、なんせ部下がアメリカ人。日本人の常識で怒ってもしょうがない。理論ずくめでこうだからこうやった方がいいと思うのが僕のアイディアだけど、どう思う?なんて聞いていた。英語で怒ってもそんなに単語力がないし、だからといって相手を侮蔑する態度だけは取りたくないからだ。部下が失敗したら思いっきり笑ってあげる事だけは心がけていた。その方が次の失敗を減らせるからだ。それに同じ事務所で働く人間がぎくしゃくしても意味がないし、会社には損だと思うからだ。
そんな事を最近思い出した出来事があった。最近ホームインスペクションと言う仕事を理解してきたので、損害保険もやりたくなり2社ほど面接に行ってきた。一つは新宿にある共〇鑑定様。もう一つは神奈川にある損害保険事務所(名前は伏せます)新宿の鑑定事務所は社長が面接相手だったのだが、色々お話を紳士に聞いて下さり、中々の上司になり得ると思った。それにこの人の下で働くと自分も成長できるとも感じた。しかしもう一つの方は最悪だった。まず募集内容と全く違う。初心者で無資格歓迎なんて書いているのに何で資格まだ取ってないの~!?と言ってくる。そしていきなりだが社員が酒臭いし、凄く不機嫌。また初対面だと言うのに『お前』と呼び捨て。仕事はできるかも知れないが、あなたのためには働かないぞと決心できる素敵な方であった。
人に尊敬されるのは難しい。しかし他人に対しては至誠を持って対応できる、そんな人間になりたいと思った。そんな事を学ばせて頂いたことに感謝。。などしていない。。
良かったら、ご協力下さい。
2012年6月6日水曜日
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